所得税の確定申告を行う際の注意点等
令和5年分の所得税の確定申告が今月16日から始まります
(石川・富山県以外は3月15日まで)。
◆確定申告を行う際の主な注意点等
◎医療費控除……
入院給付金や高額療養費などの補填された金額は、
給付の対象となった医療費を限度として差し引きます。
◎寄附金控除(ふるさと納税)……
確定申告をする場合は、
ふるさと納税ワンストップ特例が無効となるため、
令和5年中に行った全てのふるさと納税の金額を寄附金控除の計算に含めて申告します。
◎住宅ローン控除……
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置を適用する方は、
住宅ローン控除の計算において非課税措置を受けた金額を
住宅の購入金額から差し引きます。
◎雑損控除……
災害等で資産に損害を受けた場合に適用できますが、
生活に通常必要でない資産(貴金属、書画、骨董など)は対象外です。
なお、能登半島地震による災害については、
雑損控除等を令和5年分の所得税から適用できる特例が設けられます。
◎上場株式等に係る申告……
特定口座(源泉徴収あり)でも譲渡損失の繰越控除や
複数の口座間で損益通算する場合は、確定申告が必要です。
なお、配当所得等について所得税と個人住民税で
異なる課税方式を選択することはできなくなりました。
◎満期保険金等を受け取った場合……
保険料の負担者が満期保険金等を一時金で受け取った場合は、一時所得となります。
◎給与以外に副収入等がある場合……
年末調整をした給与所得者でもネットビジネスなどによる所得が
20万円超の場合は確定申告が必要です。