投稿日: 2024年11月21日
カテゴリー: オンライン週刊フジ

iDeCoのポイントと12月施行の改正

iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)は、

加入者自身が掛金を拠出して運用を行い、

公的年金に上乗せして給付を受け取れる私的年金制度で、

現在約344万人(本年9月時点)が加入しています。

◆iDeCo(イデコ)のポイント

iDeCoは基本的に20歳以上65歳未満の国民年金被保険者

(60歳以上の方は第2号被保険者又は任意加入被保険者が対象)が加入できます。

拠出できる掛金の上限額は被保険者種別などの加入区分によって異なり、

その範囲内で金融機関(運営管理機関)が提示する運用商品を選択し、運用します。

資産の運用は自身の責任で行い、原則として60歳まで引き出すことはできませんが、

①掛金は全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象、

②運用益は非課税で再投資、③受給時に年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、

一時金の場合は「退職所得控除」の対象といった税制の優遇措置があります。

◆本年12月に施行される主な制度改正

本年12月からiDeCoの制度改正により、次のような見直しが実施されます。

◎企業年金加入者の拠出限度額の変更……

確定給付企業年金(DB)等の他制度に加入している方について、

iDeCoの拠出限度額を月額2万円(現行1.2万円)に引上げます。

ただし、各月の企業型DCの事業主掛金額とDB等の他制度の掛金相当額の合計が

3.5万円を超える場合、限度額は減額となります。

◎加入時等の事業主証明書の廃止等……

iDeCo加入時や転職時における「事業主証明書」の発行や、年1回の現況確認を廃止します。


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