所得税の確定申告を行う際の注意点等
令和6年分の所得税の確定申告が今月17日から始まります。
◆確定申告を行う際の主な注意点等
◎定額減税……
確定申告を行う方で、本人の合計所得金額が1805万円以下の場合は
定額減税額を控除して計算を行います。
なお、給与等と公的年金等に係る
源泉徴収税額の両方から定額減税の適用を受けたことだけをもって、
申告の義務は生じません。
◎医療費控除……
入院給付金や高額療養費などの補填された金額(申告時点で受け取っていない場合は見積額)は、
給付の対象となった医療費を限度として差し引きます。
なお、傷病手当金や出産手当金などの給付金は補填金に該当しません。
◎寄附金控除(ふるさと納税)……
確定申告をする場合は、ふるさと納税ワンストップ特例が無効となるため、
令和6年中に行った全てのふるさと納税の金額を寄附金控除の計算に含めて申告します。
◎住宅ローン控除……
住宅ローン控除の計算において、
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置を受けた金額がある場合は
住宅の購入金額から差し引きます。
なお、繰上返済等により住宅ローンの償還期間が10年未満となった場合は適用できません。
◎雑損控除……
災害や盗難、横領で資産に損害を受けた場合に適用できますが、
詐欺による損害は対象外となります。
◎上場株式等に係る申告……
特定口座(源泉徴収あり)でも譲渡損失の繰越控除や
複数の口座間で損益通算する場合は、確定申告が必要です。
なお、配当所得等について所得税と個人住民税で異なる課税方式の選択はできません。