ガソリン税及び軽油取引税の暫定税率廃止

約50年間にわたりに存続していた
ガソリンの暫定税率を廃止する法案が開会中の臨時国会で年内に成立する見通しです。
◆揮発油税と軽油取引税に含まれる暫定税率
ガソリンは、販売時に揮発油税(国税と地方税)として
1リットル当たり53.8円が課されており、
このうち25.1円が暫定税率(当分の間税率)として長年上乗せされていましたが、
本年12月31日に廃止される予定です。
また、軽油についても軽油引取税に含まれる1リットル当たり17.1円の
暫定税率を令和8年4月1日に廃止する予定となっています。
ガソリン及び軽油の暫定税率の廃止に伴い、
小売価格は引下げられますが、
急激な価格変動による混乱を抑制するため、
廃止までの移行措置としてガソリン・軽油に対する補助金を段階的に引上げて、
最終的には暫定税率分と同じ水準まで引上げます。
◆暫定税率廃止に向け価格は段階的に値下がり
ガソリンの補助金については11月13日から15円/Lに引上げ、
11月27日に20円/L、12月11日には暫定税率と同じ25.1円/Lとします。
また、軽油の補助金は11月13日から15円/L、
11月27日には17.1円/Lに引上げて暫定税率と同水準となります。
なお、ガソリンスタンドには補助金が引上げられる前の在庫があるため、
小売価格への反映には一定の時間がかかると考えられますが、
暫定税率廃止に向けて順次値下がりしていくことになります
(原油価格や為替などの影響により必ずしも暫定税率分が
そのまま価格に反映されるわけではありません)。


