令和２年分所得税の確定申告の注意点等

所得税の確定申告が始まります（４月１５日まで）。

◎医療費控除……

医療費控除の明細書を作成し、提出する必要があります

（領収書の提出等による申告はできません）。

また、健保組合等が発行する医療費通知を添付する場合は

明細書の記入を簡略化できますが、

通知に記載がない医療費（反映されていない期間分や自由診療など）は

明細書を作成します。

◎寄附金控除……

確定申告を行う方はふるさと納税のワンストップ特例の適用は受けられません。

なお、新型コロナの影響により中止等された一定の

イベントの払戻しを放棄した場合における寄附金控除を受けるには

申告が必要です。

◎雑損控除……

災害等で資産に損害を受けた場合は、

雑損控除を適用できますが、

生活に通常必要でない資産（貴金属、骨董など）は対象外です。

◎住宅ローン控除……

住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置を適用する方は、

その金額を住宅の購入金額から差し引きます。

なお、入居した年を含む一定期間に、

以前居住していた住宅の売却などで譲渡所得の課税特例

（３千万円特別控除など）を受けている場合、

住宅ローン控除は適用できません。

◎給与以外に副収入等がある場合……

年末調整を行った給与所得者でもネットビジネスなどの

副収入等による所得が２０万円超の場合は、申告が必要です。

◎延納制度を利用する場合……

納税額の１／２以上を期限内（４月１５日）に納付することで、

残りの税額の納付を５月３１日まで延長できます。

ただし、振替納税を利用する方は、

振替日と延納期限が同じ日（５月３１日）のため、

申告書に延納申出額を記載した場合でも全額が一括で口座引き落としされます。