通常国会で4月以降に成立した主な改正法等
閉会した第208回通常国会において、
4月以降に成立した主な改正法等は次のとおりです。
◎経済安全保障推進法……
*国民生活・経済活動に甚大な影響のある重要な物資(半導体や医薬品など)の
安定供給を確保する措置を整備、
*サイバー攻撃等に備え基幹インフラ(電気・ガス・水道等)が
導入する重要設備を事前に審査する、など。
◎消費者契約法等の改正……
*契約を取り消すことができる不当な勧誘行為に、
「勧誘することを告げずに退去困難な場所へ同行し勧誘」や
「威迫する言動を交え、相談の連絡を妨害」などを追加、
*解約料の算定根拠の概要説明や、
契約の解除に必要な情報提供等を事業者の努力義務に追加、など。
◎民事訴訟法等の改正……
*訴状等のオンライン提出や訴訟記録の電子化、
ウェブ会議を活用した口頭弁論など民事裁判手続のIT化、
*当事者の申出により一定期間内に審理を終えて
判決の言渡しをする「法定審理期間訴訟手続」の創設、など。
◎刑法等の改正……
*懲役及び禁錮を廃止して「拘禁刑」を創設、
*インターネット上の誹謗中傷対策のため侮辱罪の法定刑を引上げる、など。
◎道路交通法の改正……
*電動キックボード等を「特定小型原動機付自転車」とし、
運転免許不要でヘルメット着用は努力義務とする(16歳未満は運転禁止)
*運転免許に係る情報をマイナンバーカードに記録できるようにする、など。
◎建築物省エネ法等の改正……
全ての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合を義務付ける、など。
◎旅券法の改正……
一般旅券の発給申請、紛失・焼失の届出等をオンライン化する、など。