投稿日: 2023年3月23日
カテゴリー: オンライン週刊フジ

令和6年から大きく変わるNISA制度

今年度税制改正でNISA制度の抜本的拡充・恒久化が行われ、

令和6年から新制度となる予定です。

◆新NISAの主なポイント

新制度は現行のつみたてNISA(年間投資枠40万円、非課税期間20年)と

一般NISA(同120万円、同5年)を統合した次のような制度になります。

◎制度の恒久化……

口座開設可能期間に期限を設けず、恒久的な制度になります。

◎非課税期間の無期限化……

各年に投資した投資信託等の利益が非課税となる期間が無期限となります。

◎年間投資枠の拡充・併用……

一定の投資信託(現行のつみたてNISAと同様)を対象とする

年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と、

上場株式等も対象となる年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられます。

これらは併用できるため、最大で年間360万円まで投資が可能となります。

◎非課税保有限度額の設定……

生涯にわたる非課税限度額が設けられ、

1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)となります。

これは買付け残高(簿価残高)で管理され、

口座内の商品を売却した場合は、その簿価分の非課税枠を再利用できます。

◆現行制度の取扱い

新NISAの創設に伴い、

現行のつみたて・一般NISAでの投資は本年末で終了となります。

保有している商品は現行制度の非課税措置(つみたて20年、一般5年)が適用され、

新NISAにおける非課税限度額の外枠で管理されます

(非課税期間終了後、新制度に移管することはできません)。

なお、未成年者を対象としたジュニアNISAについては本年末で制度が終了となります。


pagetop